目次
はじめに
シンタックスハイライト行う軽量で多機能なPrism.jsと呼ばれるJavaScriptライブラリがあります。Prism.jsは対応言語と機能が選択可能で、不要な言語と機能を選択しなければ非常に小さくできます。しかし、WordPress専用ではなく、自分のサイトに組み込むには一手間必要となるので、その手順をまとめます。
導入手順の概要
- Prism.jsのダウンロード
- ダウンロードしたライブラリをWordPressに配置
- 配置したライブラリをページにリンクするコードを追加
導入手順の詳細
Prism.jsのダウンロード
Prismは選択した対応言語と機能によりJavaScriptコードが生成されるので、公式サイトのダウンロードページで、シンタックスハイライトさせたい言語と使いたい機能の選択から始めます。
http://prismjs.com/download.html
選択項目は大きく分けて3つ。例として、それぞれ以下の項目を選択します。
- テーマ(見た目):Coy
- シンタックスハイライトしたい言語:Markup、CSS、C-like、JavaScript、PHP
- 機能(プラグイン):未選択
選択後にサイトの最後にあるDOWNLOAD JS
ボタンとDOWNLOAD CSS
ボタンでprism.jsとprism.cssをダウンロードします。
ダウンロードしたライブラリをWordPressに配置
ダウンロードしたprism.jsとprism.cssを、有効化しているテーマのjs
、css
ディレクトリへ配置します。テーマのuriから見えれば場所は自由です。
ドキュメントルートが/var/www/html
、有効化しているテーマがtwentysixteen
ならば配置する場所は以下の場所です。
- prism.jsは、
/var/www/html/wp-content/themes/twentysixteen/js/prism.js
- prism.cssは、
/var/www/html/wp-content/themes/twentysixteen/css/prism.css
配置したライブラリをページにリンクするコードを追加
ページのテンプレートを直接編集せず、この用途のためにWordPressが提供している方法で行います。
コードの追加は有効化しているテーマのfunctions.phpとなり、前手順と同じ条件なら/var/www/html/wp-content/themes/twentysixteen/functions.php
です。
function my_enqueue_scripts() {
$theme_uri = get_template_directory_uri();
wp_enqueue_script( 'prism-js', $theme_uri . '/js/prism.js', array('jquery'), false, true );
wp_enqueue_style( 'prism-css', $theme_uri . '/css/prism.css');
}
add_action( 'wp_enqueue_scripts', 'my_enqueue_scripts' );
wp_enqueue_scriptsアクションフックで、wp_enqueue_script関数とwp_enqueue_style関数を呼び出しスクリプトのリンクを追加します。この方法の詳細は「WordPressが生成するページにスクリプトやスタイルシートのリンクを追加する方法」です。
利用方法
投稿内でシンタックスハイライトしたいコードを、pre、codeタグで括り、codeタグのクラスに言語を指定します。書式は、language-{言語名}
です。
phpの場合の投稿:
PHP言語のシンタックスハイライトのサンプル
<pre><code class="language-php">
<?php
$arr = [ "A", "B", "C" ];
foreach( $arr as $key=>$value ) {
echo $key . ":" . $value . PHP_EOL;
}
</code></pre>
結果:
<?php
$arr = [ "A", "B", "C" ];
foreach( $arr as $key=>$value ) {
echo $key . ":" . $value . PHP_EOL;
}
おまけ
ドキュメント作成にマークダウンエディタのtyporaを使用しているなら、codeタグによる言語の指定方法がtyporeが生成するHTMLコードと同じなので、コピペ後の修正が不要で相性が良いです。
- typoraは、macOS、Linux、Windowsに対応したマークダウンエディタです。
https://typora.io/