目次
はじめに
ブレッドボードでマイコンや汎用ICを使った回路を組み始めると3.3Vや5Vなどの電圧の異なる電源が欲しくなります。自分で作ろうかと資料を集めていたら、そのものズバリな製品を見つけたました。
HiLetgo 5個セット MB102 ブレッドボード用 電源モジュール
2018年4月時点、Amazonで5個で750円です。販売がHiLetgo JPで発送がAmazonなので、ちょっとだけ安心です。(違う販売元ならば1個単位でも扱ってますが発送で心配したくないので基本プライムのみ)
製品自体は数年前からあったみたいですが、説明書が付いてなかったので利用している人の情報から使い方を調べてまとめておきます。
仕様
Amazonで公開されている製品の仕様
- 入力電圧:6.5-9V(DC)、またはUSB電源
- 出力電圧:3.3V、5V
- 最大出力電流:700mA
- ブレッドボードに接続する2つの出力端子は、個別に0V、3.3V、5Vに切り替え可能です。
- ブレッドボードに接続する出力端子とは別に、3.3Vと5Vの出力端子が2つずつあります。
入力電圧や最大出力電流が異なる情報が見つかりますが、Amazonの製品ページにある仕様の方が低い直なので、こちらの範囲で利用します。
使い方
ブレッドボードへの挿す向き
ブレッドボードへ挿して使用する場合は向きに注意する必要があります。
プラス側、マイナス側が決まっているので回路を間違わないように合わせるのが良いですが分かって使うなら、逆でも問題無しです。
スイッチを押す
ボード上のオルタネイトスイッチをオンにすると出力が行われます。オンの間は緑のLEDが点灯します。
ブレッドボードへ接続する端子の電圧設定
それぞれ出力端子の近くにあるジャンパーピンにより設定を行います。
- 3.3Vにする場合
3.3と書かれている側の2本のピンを接続します。
- 5Vにする場合
5Vと書かれている側の2本のピンを接続します。
- 0Vにする場合
中央の2本のピンを接続します。
正確には0Vの出力ではなく、プラス側が未接続、マイナス側がGNDへの接続となります。
ACアダプタ(AC-DCアダプタ)を利用する場合
3.3Vと5Vを降圧型のレギュレータにより生成していて、このレギュレータの制約で生成する電圧の+1.5Vの入力電圧を必要とします。 なので、最低6.5V(5V+1.5V)の電圧が出せるACアダプタが必要となります。
USB電源を利用する場合
5VはUSB電源からの電圧がそのまま出力され、3.3Vだけがレギュレータにより生成されます。
電源モジュール上の端子を利用する場合
この端子からは常に3.3V、および5Vが出力されていて、ジャンパーワイヤー(メス)を接続して利用します。 3.3Vと5Vを直接接続したり、無負荷でGNDへ接続(ショート)しないように注意します。絶対にジャンパーピンを挿してはいけません。
使用上の注意
USB端子側には逆流防止の回路がありません。そのため、ACアダプタを接続している場合は、USB端子から5Vが出力されています。 USB端子からの電圧出力に利用できそうな感じですが、ブレッドボード上の回路のミスで5V以上が流れた場合などの保護も無いので、出力には利用しない方が良さそうです。
個人的には、ACアダプタ側には逆流防止のためのダイオードや、レギュレータ自身に保護回路が内蔵されているため、普段はACアダプタで利用して、モバイルバッテリーなどを利用したい場合にUSB端子を利用することにします。