CentOSが公式で維持・管理しているVagrantのBOXイメージをWindowsで利用する場合の注意

投稿者: | ↻ : 2019年1月28日

はじめに

CentOSが公式で維持・管理しているVagrantのBOXイメージが、Vagrant Cloudで公開されています。このBOXイメージをWindowsで利用すると、必ずいくつかの問題が発生します。

概要

多くのVagrantのBOXイメージは初期状態で、プロジェクトフォルダ(Vagrantfileがあるフォルダ)が、ゲストマシンの/vagrantフォルダと共有されるように作られています。

Vagrantはホストマシンとゲストマシンのフォルダの共有方法に、VirtualBoxの「共有フォルダ機能」以外が選択できます。しかし、Windows環境ではcygwinなどにより、unixライクなコマンドが利用出来ない場合、VirtualBoxの「共有フォルダ機能」が唯一の方法となります。(設定を行えばSMBが利用できるが多くの手間が必要です)

問題

vagrant upで、必ずフォルダの共有が失敗します。ただし、ゲストマシンは起動し、sshログインも可能です。

原因

CentOSのBOXイメージが、プロジェクトフォルダの共有方法にVirtualBoxの「共有フォルダ機能」を利用していないので失敗します。

対応1

CentOSのブログに書かれていますが、ゲストマシンにVirtualBox Guest Additionsをインストールして設定し直すか、フォルダの共有を無効化します。

https://seven.centos.org/2017/10/updated-centos-vagrant-images-available-v1710-01/

対応2

同じCentOSのBOXイメージとしてよく使われる、Bento Projectで公開しているBOXイメージがあります。こちらは、VirtualBoxの「共有フォルダ機能」によりプロジェクトフォルダを共有しているので、Window環境でも問題が発生しません。